3月。
まだまだ寒い夜が続く中、ときおり生温い突風が吹く日々。
新しい生命が息吹く季節に移ろうとしています。
桜の開花が待ち遠しい！！！！
花粉もすごいようですね。僕はもともと鼻炎持ちなので花粉症にはなりませんが(定かではない、そう信じたい)。
三宅洋平さんのFacebookによると、九州産自生スギナが花粉症によく効くらしいですよ。値段もお求めやすくて良いらしい。
よかったらチェックしてみてください。
これからこのブログは、月に1回、コラムのような形で継続的に書いて行こうと思う。
なるべく1日にアップしようと思ったのですが(いきなり2日からスタートになりましたが)
よかったらこれからも読んでください。
まず、Artrandomのお話。というか、お伝えごと。
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やはり3月に入ると、強烈にあの日のことを思い出す。東日本大震災、福島第一原発の事故。
もうあれから5年。
僕はあの日、たまたまバイトで千葉駅に行っていて、震度5強の地震を8階のビルの4階(駅前のSOGOだったと思う)でもろに受けた。
隣の高級ブティックの店員さんが、1000万するシャンデリアを必死に守ってたのが印象的だった。なんてことだ。社会というのは恐ろしい。
2回目の余震は、人生で一番ビビった。というか、ちびった。
目の前の太いはずの壁柱に、ビシビシ!!!!!!!!!とヒビが入った。
「俺はもうぺしゃんこになるのかもしれん。」
人生で初めて、圧倒的な恐怖と絶望を感じ、死を覚悟しようとしたけれど出来なかった。
必死にテーブルの下にもぐり込んだ。
なんとか助かった。
そのあとからは大変だった。
バイトはもちろん中止。電車が動かない。帰れない。そんな人で駅はごったがえし。
ビルの側壁やオブジェは道路で無残な姿に。
パチンコ屋の大きなテレビに、これから日本を襲いますと、津波が綺麗に一列になっていた。
おい。映してる暇があったらミサイルとかでどうにか止めてくれよ、と口走った。
おいおいおいおいおいおい。
僕は、人は、本当に無力じゃないか。
避難所の公民館へ移動。ものすごい人。救助の人出が足りていない様子。
乾パンと毛布が夕暮れ時になって届き、6階の子供やおばあちゃんがいるホールにまで延々運び続ける手伝いをする。
乾パンは本当にありがたかったが、口の水分が奪われてあまり食べられなかったのを思い出した。
僕たちは1階のコインロッカールームの床で毛布にくるまった。寒かった。
一緒に千葉に行ったバイトの仲間も疲弊仕切っていた。僕たちは次の日、熱を出した。
なかなか繋がらない携帯。夜になっての母からの涙の電話が、暖かかった。
この震災にまつわる膨大な物語の中では、本当になんてことない話かもしれない。
だけど、この経験が、当時20歳前半の僕を空っぽにしてしまった。
空っぽは、辛かった。
唯一の生きがいの音楽が、色褪せた。
自分の力のなさを、多方面から勝手に感じ取りすぎて自暴自棄になった。
なんだろう、恵まれていたり、幸せを感じとるのが痛かった。
動けなかった。自分の意見を言えなかった。
でも、僕の心の中にある何かはいつも囁いていた。
動け。動け!!!!!!!!!
ばか人間が。くそ弱人間が。
何もできないなら動け。あの時死を覚悟できなかったんだろ!???
なた死に物狂いで、生きろ!!!!!!!!!!!!!!!
その2年後、僕はその心とようやく向き合おうとした。自転車で福島県南相馬へと向かった。
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| 浪江町。 |
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| 親友と。そして南相馬でお世話になった友人の父と。 |
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| 行き止まり。 |
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| うーーーん、困った。 |
その1年後、大船渡にあるライブハウスFREAKSに出演した。Artrandomの初ライブもここで行った。
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| THA BLUE HERB |
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| 2014年2月。 |
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| Artrandom初ライブ2014年6月。 |
この２つの経験は、人生でかけ替えないものになった。
5年前、本当に何も知らなかった僕は、少しずつ前向きに自分と世界に向き合って進んできた。
記憶力の悪い僕も、苦手な活字も読んだ。初めて第一次世界大戦から現代までの歴史を紡ぎ合わせることができた。
遠く遠く離れた国の欲望や民族の願いで世界が動き、この日本も大きく動いていたこと、軍国主義、共産主義、民主主義、その対立。科学の濫用。奴隷制度。民族主義。世界恐慌。敗戦後のアメリカとの条約。
僕がのほほんと生まれた、その前から、この結末に着々と向かっていた。
なんでだよ。悔しいよ。
捨てる場所のないゴミ、リサイクルできないものを何で使うんだよ。子供でもわかるよ。豊かさを知ってる大人が、教えようぜ。もう、十分じゃん。
経済的に豊かに、効率よく、優位に生きていくことを求め続けるのはやめようよ、政治家の皆さん、経済界のお偉いさん。
これから生まれる子供たちは、何を正しいとして学んでいくんだろう。そんなことを考える。
僕は戦争は反対だし、脱原発派だし、隣国とも仲良くしたいし、平和が一番だと思う。それはそれはおとぎ話のようにシンプルにそう思う。その心を、忘れないようにするには意外と大変だ。
大人になると、相手側の欲求や、防衛のため、均衡のためといった打算的な取引も理解してしまうことがある。
「それなら、しょうがないか。わかるもんなぁ」じゃない。
少しずつ本当の幸せを見つける作業をしよう。日本。
僕は少しずつ、これから始めていくよ。おっさんになり始めてからわかること、たくさんある。
何も知らない若い命に、かっこいい日本人になってもらわなきゃあな。
そしてやっぱり僕はこれからもっとかっこいい音楽を、つくって生きたい。
僕じゃなきゃだめな歌。
唯一の夢。頑張りたい。
さぁ、ついに来週。
2年間勝負してきたこの4人でのラストライブ。
当たり前だけど、全力で歌います。はち切れるまで。
予約、たくさんしてくれてありがとう。
まだ若干チケットに余裕あるので、当日飛び込み入場も大歓迎です。
当日も前売り料金で入れます。
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STILL SMALL CARAVAN～Artrandom解体ライブ～
日時:2016.3.7(月)
場所:下北沢CLUB Que
時間:18:30オープン/19:00スタート
出演者:Artrandom/イエローシアンマゼンタ/ドキュメンツ
チケット:2000円+1drink
-タイムテーブル-
19:00～ドキュメンツ
19:50～イエローシアンマゼンタ
20:40～Artrandom
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共演バンドは、僕の大好きな「ドキュメンツ」と「イエローシアンマゼンタ」。
ラストライブに共演できることを嬉しい。
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| フロントマンの会 |
そしてただの、いわゆる対バンではなく、「ドキュメンツ」と「イエローシアンマゼンタ」のフロントマンとコラボした新曲を後半に披露する予定です。
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| 練習中。イエローシアンマゼンタ杉浦君 |
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| イエローシアンマゼンタと！ |
ぜひ、19:00～ドキュメンツから見にきてください。全3バンド、素敵な音楽を奏でることを約束します！
では、ライブで会いましょう！！
Artrandom
各務
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